口臭、種類も原因も様々。主な対策方法
口臭と一口にいっても、さまざまな種類があって、原因もそれぞれです。
大切なのは種類や原因に合わせた適切なケアをすること。
ここでは口臭の種類とその対策について紹介します。
種類1.生理的口臭
「起床時の口臭」「空腹時の口臭」は、どちらも健康な人であっても発生するものなので過度に心配する必要はありません。歯みがきや食事をすることで自然と収まります。
どうしても気になる場合は、寝る前は歯磨きに加えてマウスウォッシュをしたり、昼間は間食をして空腹になる時間が少なくなるように心がけましょう。
種類2.ストレスに起因するもの
ストレスは日常生活の様々な場面で、本人の気がつかないうちに溜まっています。ストレスの解消には、「規則正しい生活」、「バランスのよい食事」、「適度な運動」の3つが欠かせません。
過度な夜更かしを控えてウォーキングなど軽めの運動を習慣化しましょう。また、ゆっくりと湯船に浸かると優れたリラックス効果を得られます。
種類3.食事に起因するもの
食事による口臭は一過性のものなので過度に心配する必要はありません。食後すぐにうがいや丁寧な歯磨きをして、時間の経過とともに臭い成分が体外に排出されるのを待ちましょう。
吸収された臭い成分は、体質に左右されますが長くて48時間程度体内に留まるといわれています。少しでも早く排出させたい場合は、水をたくさん飲む、湯船に浸かる、運動をして汗をかくなどの方法があります。
種類4.病的口臭
病的口臭とは何らかの病気が原因で発生する口臭のことです。病気がどこにあるかによって「口腔内由来」と「全身由来」に分けられます。
「口腔内由来」の病的口臭
歯周病が進行するとホームケアでは治せません。必ず歯科医院を受診しましょう。舌苔は自分で除去することができます。朝の歯磨きのついでに、舌の上をやさしく2~3回ほど歯ブラシで撫でるように磨きます。舌の表面はとても傷つきやすいので、力を入れすぎないようにしてください。
「全身由来」の病的口臭
全身由来による口臭は、原因となっている病気の治療を受けることで改善できます。原因不明の口臭がつづく場合は、かかりつけの医師や口臭外来を設けている歯科医院に相談してください。
種類5.心因的口臭
まずは口臭外来に通い、医療用の口臭測定器で計測した客観的なデータを用いて、口臭がないことを認識することから始まります。精神的な疾患が関係している場合は、心療内科などと連携し、精神的なアプローチを行うこともあります。